上田市公民館職員の皆さんと2回目の読書会を行いました 2017年12月26日
〇 上田市公民館職員の皆さんと2回目の読書会を行いました
昨年末年12月26日(火)18:00~21:30、「松尾町フードサロン」(上田市)で上田市の公民館職員の第2回読書会に船木参与、文化財・生涯学習課の私と田中主事の3人で参加しました。
今回は船木さんから紹介された図書の中から3冊に絞り、それぞれの二人ずつチームとなり、1冊の本を読みあって報告する形でした。
当時の様子は、読書会メンバーの一人、文化財・生涯学習課の田中さんが次のようにまとめてくれました。
〇 レポート発表・意見交換 (発表順)
1 「田園回帰1%戦略地元に人と仕事を取り戻す」 藤山 浩(農文協)【中村さん・関さん】
この本では、地域人口1%取戻り理論について、島根県内の事例が紹介されている。毎年地域人口の1%を取り戻していけば地域人口の安定化がみえるというものだ。とても分かりやすい説明で、データとともに示されている。小さな数字であっても積み重ねることが、地方創生への小さな一歩になるといえる。「行政は人口問題、本人は人生問題。数字の処理だけだとシナリオが描けてしまう。数字ばかりみてはだめ。」と船木参与による助言があった。
2 「あなたの中のリーダーへ」 西水美恵子(英治出版)【大塚さん・田中】
世銀の改革が必要と述べる西水さんの経験から、それぞれの心に眠ったリーダーを呼び起こす訴えをする本。貧困問題、女性雇用など、世界情勢や経済状況まで把握する知識欲旺盛な著者の人間性に触れることができた。
3 「サーバントリーダーシップ」ロバート・K・グリーンリーフ(英治出版)【山口さん、木下企画幹】
「トラスティ(受諾者)」という語で談論がなされた。「導くが経営しない」「マネジメントをする存在」など、一言では説明できない語について、読み解かれていった。山口さんは自身の経験から、竜野館長が自分にとってのトラスティであったと説明していた。リーダー像の真髄が「あなたの中のリーダーへ」とつながってくる部分が多くあると見受けられた。
〇 読書会のねらいは「生き方、考え方、仲間づくり」
以上田中さんにまとめていただいたように、これらの本を読み解きながらの読書会は、参加者にとっても大変深みのある学習会となりました。
読書会の意図は、本に書かれた内容を読み解いていくこととともに、次のようなねらいも持っています。
一つ目は、読書会を通して自分自身の仕事に向き合う姿勢や生き方と重ね、振り返ること。
二つ目は、読み手によって、本の中から引き出す大事なポイントやとらえ方の違いを交流することで、自分以外の参加者の見方・考え方を学び取ること。
三つ目は、読書会での対話を通して、仲間となっていくこと。
私自身、一人ではなかなか読もうという気になれないだろうからと、500頁の大作「サーバント・リーダーシップ」に挑戦しましたが、かなり苦労しました。それでもチームの相手方である上田市上野が丘公民館の山口さんや、船木さんと、読書会に臨むために、何度も話をする機会がありました。
講師を招いた講座は、どうしても受け身となってしまいますが、読書会の場合は、読書という自分自身の主体的な行為が伴います。
読書を通じて仲間を作りながら、自分自身を振り返り、新しい問いや気づきを広げていきたいと思います。