川路通学合宿の取り組みから 2017年4月21日

通学合宿とは、主に小学校高学年の子どもたちを対象とし、学校に通いながら公民館などの公共施設で合宿生活を送る取り組みです。

日数は通常3泊4日あるいは4泊5日で実施されますが、最初の数日は「いい子」を演じられている子どもたちもそれを超えると「素の姿」が現れ、そのことにより子どもたち同士やサポートするスタッフとの軋轢などが生まれます。

そこを乗り越えることで子どもたちが大きく成長することが期待されている事業です。

 

飯田市川路公民館では平成26年度から通学合宿に取り組んでいます。

企画者は当時川路公民館の主事であった小島一人君です。

当時飯田市の公民館では、地域と学校の連携をテーマとした公民館長や主事による研究が進められていました。その中で学校と地域が子どもたちをどのように育てるのかという教育観を一致させることが課題と整理していました。

小島君は平成25年度に信州大学で行われた社会教育主事講習に参加し、そこで通学合宿という取り組みがあることを知りました。彼はこの取り組みが学校と地域の教育観を共有するための取り組みとして有効ではないかと考え、地域の公民館専門委員や学校、保護者の皆さんと話し合いを積み重ね、よく26年度に事業を実施しました。

 

小島君は平成27年度から飯田市公民館の主事として、20人の地区公民館の主事たちへのアドバイスや、高校生教育を担当しています。